2019年7月15日月曜日

あおばな 青花

月草に 衣は摺らむ 朝露に 濡れてののちは うつろひぬとも  
(露草で着物を摺り染めにしましょう朝露に濡れると色褪せてしまうとしても)『万葉集』
 
青花は露草の一種、「オオボウシバナ」「ツキクサ」ともいう、草丈は一メートルを超えるものもあります。
7月頃になると、朝早く花を咲かせ昼前には萎んでしまします。

嘗て、滋賀県草津地方で、栽培されていた植物で、7月になり花が咲き始めると、農家はこの花を毎朝摘んで、絞り出した青い汁を和紙に沁み込ませ、真夏の太陽で乾燥させる、これを毎日70日ほど繰り返し、「青花紙」が完成する。

「青花紙」は京友禅の下絵描きに使う染料として、高価で取引されていたそうですが、近年化学染料が出始めて、今ではほとんど栽培されていません。

10年ほど前に青花畑を見に草津を訪ねましたが、現在では「青花会館」の前に観光用に栽培されている畑だけでした。その際根元に落ちていた、種を数個見つけて翌年ポットに蒔いてみたら、何とか数本苗が出来、徐々に増やして、昨年は千個以上の種が取れました。

我が家の今年の青花は、まだ一分咲き程度ですが、最盛期には庭が一面青い絨毯のようになることを妄想しています。

ちらほらと咲き始めましたが


 
花の大きさは、野草の「露草」の3~
4倍はありそう
 
 
 
 
 
 

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